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当院に入院を検討されているご家族の方へ

    富家千葉病院は、医療型療養病床です。

 

医療型療養病床とは? 

  • 医療型療養病床は、一般病床における治療により病状が安定してきていますが、日常生活の自立を目指しながらも、
  • 更に治療の継続が必要な患者さまを受け入れるための病床です。 
  • 急性期病院や総合病院のように専門特化した治療を行う病院ではありません。
  • 原疾患の治療を維持したうえで、今後の病院生活の質をより良いものにしていくことを第一に考えております。
  • 入院期間につきましても、急世紀病院では2〜3ヶ月が限度のところ、療養病床では病状にもよりますが、比較的
  • 長期間の入院が可能となります。

富家千葉病院の特徴

  • 当院は小規模病院であるため、医師・看護師は、比較的少人数で構成されております。
  • このため、大規模な病院と同等のサービスを提供することは困難ですが、小規模ならではの迅速な対応と家庭的な環境づくりを
  • 心がけております。
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  • 当院では、「されたい医療、されたい看護、されたい介護」という病院理念を掲げております。これを実践するため、
  • 入院後、定期的に ご家族への病状説明を行なっております。 この際、患者様・ご家族のご意見・ご要望や心配事に対してともに考え、
  • 患者様にとってより良い方向性を見出す機械としております。 もちろん病状が悪化した時には、この限りではなく最優先でご家族に
  • 連絡し、病状・治療及び今後についてご相談させていただきます。

検査、処置および手術について

  • 当院においては、一般的な採血・尿検査・心電図・X線検査・CT・MRI・超音波検査・胃内視鏡・大腸内視鏡および各種造影検査が可能です。
  • しかしながら、救急病院ではありませんので、夜間・休日での対応は制限されます。また、検査の頻度についても検査漬けにならないよう
  • 必要最低限にとどめるように心がけております。 また、検査結果につきましては、随時ご家族に説明できる体制をととのえております。
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  • 当院で可能な手術は、 
  • 胃瘻増設術・食道瘻増設術・気管切開術
  • 透析患者様における血管拡張術・長期留置カテーテル埋込術・シャント造設術・人工血管置換術 があります。
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  • 投薬、点滴等の治療について 

    • 当院では悪性腫瘍・脳血管疾患・脳神経疾患および心疾患等、内服薬のみで比較的病状が安定されている方々が主に入院されております。
    • しかしながら、薬の内容によっては、専門疾患に特化した高度な薬剤(高額なもの、定期的にチェックし投与量の増減を専門的に図らねば
    • ならない等)の場合には入院及び入院の継続に支障をきたします。 このため事前に、ご家族との十分な話し合いの上 対応させていただ
    • いております。
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  • 夜間および休日における病院の状況について 

    • 療養型病院では救急外来や緊急入院は行なっておりません。 夜間・休日については、どの病院スタッフもすべての入院患者様のみに対応しております。
    • また、看護師・介護士に人数的な制約があるため、夜間・休日中での大掛かりな処置や対応はできるだけ行わない方針です。
    • 患者様の容体悪化による緊急の転院やより高度な専門科領域での加療は制限を受けざるを得ません。これは、相手先の医療機関も同様に夜間・休日体制で
    • あることも制限の原因となっております。  

    急変時の対応

    • 近年、医療技術の進歩により、コストをかけることによって、人工呼吸器などを導入し、身体は管だらけになりながらも意識のないまま生き続けることが
    • 可能になってきました。 しかしながら、患者様が当院に来られるまでに、高度医療機関にてそのお身体に負担をかけられてきたことを考えますと、当院
    • では同様な対応ではなく、患者様の身体にできるだけ負担をかけない保存的治療を主体に行ってゆきたいと考えます。
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      • 保存的治療とは
      • 点滴・抗生物質・昇圧剤等の薬剤投与、酸素投与、喀痰吸引及び体位交換等の処置であり、これらが中心となります。
      • 重度の合併症を伴った高齢者に対し、常に高度医療を24時間待機させ、いつでも必要となった時に導入することは療養病院に
      • おいては、設備及び人的配置の点でかなり制限されると言えます。 
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    延命処置 

    • できるだけ長生きしてもらいたい、これはすべてのご家族の願いですが、私達の願いは、
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    •       「ご家族と共に心穏やかに生きている時間を、少しでも長く過ごしていただきたい。」 というものです。 
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    • これは似て非なるものであります。 
    • 誤嚥の危険性のある方・肺炎による重度呼吸不全の方、どちらも早めに胃瘻を作り・気管切開を施し・人工呼吸器につなげば予後は延長されると思います。
    • しかしながら、ぎりぎりまで食事を味わい、ご家族の姿を認識し、ともに過ごすという時間を短縮しなければなりません。当院では、患者様の人権の尊重、
    • 生活の質(QOL)をより重視し、上記のような延命処置はできるだけ少なくしたいと願っております。 
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    救命処置 

    • 重度合併症を伴った高齢の患者様に対し、気管内挿管・心臓マッサージ及び人工呼吸器装着等のいわゆる延命処置を、基本的にあまり行わない方針ではありますが、
    • 一時的に痰がつまったり・食べ物を誤嚥したりして呼吸困難に陥った場合のように、処置をすることにより、以前の状態に戻る可能性が高い場合、医師の判断にて、
    • 上記の処置をさせていただくことがあります 。 私たちは、これは救命処置であり、延命処置ではないと考えております。
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    専門外疾患に対する対応 

    • 当院におきましては、常勤医師のほかに非常勤医師に診療協力をしていただいております。診療協力していただいている診療科目は皮膚科・整形外科・精神科・歯科です。
    • これらの先生方には、私たちスタッフの方から必要に応じ入院患者様の診療をしていただいておりますが、特に診療希望などがございましたら、病棟スタッフにお声をかけてください。
    • また、これ以外の手術治療が必要となる整形外科疾患(骨折・腱損傷・脱臼等)・脳疾患(脳梗塞・脳出血)、心疾患(心筋梗塞・狭心症・不整脈)等でカテーテルなど
    • 専門加療を要するもの、眼科、耳鼻科などの受診の必要性が生じた場合など、患者様の全身状態を鑑みたうえで、他院への外来受診や転院が可能です。
    • この際、ご家族とともに充分病態の予後を検討したうえで行いますが、転院期間が長期となる場合には 治療後すぐに帰院することが困難となる場合があります。
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    リハビリテーションについて 

    •  昨今、厚生労働省の方針で、発症からおよそ6ヶ月経過した疾患に対してはリハビリテーションをする必要がないという主旨の通達がなされております。
    • しかしながら私たちは、当院に入院されているような高齢な方こそリハビリテーションが必要と考えております。
    • このため、医療保険による制約も多い中で、できるだけリハビリテーションをして差し上げられるように努めております
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    面会時間について 

    •  当院では、ご家族の皆様にいつでも気軽にご面会いただけるように、面会時間の設定やリハビリテーションの見学の制限をしておりません。
    • 入院されている病棟の面会簿に記入をお願いしております。しかしながら、長時間のご面会により患者様が疲労なさることのないよう、
    • また他の患者様への配慮から、2時間を超えない程度でお願いいたします。病状等により付き添いを希望される場合には主治医の許可が必要です。
    • 医療スタッフは限られた人数の中で、分単位で介護・治療に当たっております。外部からの感染防御の意味においても、何卒ご協力をお願い申し上げます。
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    当院を検討するにあたって 

    •  昨今の医療費抑制政策により、現在、地方から徐々に療養病院の閉鎖もしくは、老人施設等への転換が進んでおります。
    • 診療報酬削減によって、スタッフの増員や設備の改善だけでなく、病院を維持すること自体が困難な時代となってきました。
    • これはサービスの低下、医療の質の低下を招きかねません。また、入院の条件も厚生労働省によって定められた医療区分によって制限を受け、
    • 療養病院への入院も容易なものではなくなってきました。
    • このような医療情勢の中、私達医療スタッフは医療・看護及び介護の効率化をより一層図ると共に、患者様・ご家族の皆様との
    • コミュニケーションをより深めることによって、それぞれの立場・環境に応じたサービスを提供できればと考えております。
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    • ご家族の皆様にはお忙しい中、ご精読いただき感謝いたします。
    • 一日一日を大切に、皆様と共に考え、医療、看護、介護と患者様のより良い生活を共有できればと願っています。
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